【Live2D】実例でわかる!VTuberモデルの制作プロセス紹介
ときにはイラスト屋 兼 2Dモデラーになる、デザイナーのもいです。
突然ですが皆さんは、誰かにイラストやキャラクターの制作依頼を出したことはありますか?
私は作る側なのであまり無いです。
ですが、依頼を出してくださる方のワクワクな気持ち&不安な気持ちにはとても共感ができます。
- なんとなくのイメージしかないんだけど、これで伝わるのかな…?
- お金を出して依頼するのに、その後の流れが想像つかないのは不安だな…
- でも、フリー素材じゃない理想のオリジナルキャラクターが欲しい!
こんなふうに思ってくださる方々が、「不安だからやっぱりやめた」となってしまうのはもったいない!
そこで今回の記事では、イラスト~Live2Dモデルの制作プロセスをご紹介します。
絵を動かす技術「Live2D」って?
1枚の静止画をもとにモデリングし、立体的なアニメーションを加える技術です。
よく3DCGと比較検討されるのですが、3Dは原画を元にモデルを起こすのに対して、Live2Dは原画をそのまま素材として扱えるため、原画の持つ魅力や特徴をダイレクトに活かしながら立体的に表現できます。
Live2Dモデルの使いみちは、美少女VTuberに限りません!
元のイラストのタッチを活かして制作ができるため、さまざまなモノに命を吹き込むことができます。
こちらの記事内でサンプルモデルを無料配布しています。
実際に動作を体験してみたい方はぜひ合わせてご覧ください!
Live2Dの仕組み
- 別々に動かしたいパーツごとに原画のデータを切り分け、バラバラに分解したものをエディタ上で組み立てます。
- 各パーツごとに、『デフォーマ』や『パラメータ』等独自の編集機能を使って動きの範囲を付けていきます。
以上がざっくりした技術的な背景の紹介でした。
ここからは本題「オリジナルモデルの制作プロセス」について解説します!
オリジナルモデル制作の流れ
制作過程の公開を許可してくださったVTuberさん
天手古まいる さん
( https://www.twitch.tv/mairoom_game )
制作内容
- キャラクターデザインのご提案
- 新規制作部分のイラスト作画
- モデリング用パーツ分け
- Live2Dモデリング/モデルセットアップ
内容のヒアリング
まずどんなキャラクターを作るか方針を決めていきます!
ヒアリングシートをもとに、キャラクターの使いみちやご要望・見た目の要素などをお伺いします。
一緒に内容を整理していきますので、ふわっとしたイメージだけでも大丈夫です。
【まいるさんからは、こんな要素をお伺いしました】
・見た目の性別・雰囲気・ヘアスタイル・服装・イメージカラー など
ラフ案の提出
お伺いした内容をもとに、デザイナーがキャラクターデザインのラフを作成します。
今回はイメージカラーが「ピンク×ブラウン」だったため、色違いや髪型違いでいくつかパターンを出しました。
その後細かい部分のすり合わせをしていきます!
清書~完成イラストの提出
キャラクターデザインのラフをベースに、実寸サイズでのイラストを描き起こします。
下書き、線画~色分け、清書(色塗り)など、イラストの各工程ごとに進捗を共有します。
それにより、依頼者さん側での気になることやご相談事項を随時解消していける仕組みになっています!
Live2Dモデリング
原画を個別のパーツに分け、それらをLive2D Cubism Editor上でモデリングしていきます。
なるべく自然に・大きく動くように作ります!
ご確認~納品
モデリングができたら、実際に動かして確認していただきます。
この段階でも、気になる部分があればできるだけ調整します!
細かい部分にもこだわりを持って制作しています。
【今回のこだわりポイント!】
・ふわふわの髪の毛
・自然なフェイスラインの実現
・揺れるピアスの物理演算 など
仕上がりをしっかり確認していただいたのち、データ納品となります。
以上が、おおまかなモデル制作の工程でした!
なんとなく制作フローのイメージができたでしょうか?
少しでも、ご依頼検討中の方々の不安や疑問を取り除くお手伝いになったら幸いです。
アルタではこうしたイラスト制作・Live2Dを用いたモデル(アバター)の制作を広く承っております!
ご相談やご質問だけでも構いませんので、もしご興味のある方がいらっしゃいましたら お気軽にお問い合わせください!
それでは良きバーチャルライフを!